京の割箸屋 山石商店にようこそ 日本の食文化のふるさと京都より 食空間を演出する割り箸・テーブルまわりのお品をご提案

お箸のおはなし

「お箸・割箸」・・日に何度も使う物で小さい時から使っている物です。
私は生まれた時から傍に割箸があり、それをおもちゃにもし遊んで育って来ました。
それでなんでしょうか、お箸で食べる食事が一番美味しいと思ってしまうのは・・・
これから少し色んなお箸のおはなしをしていきたいと思います。
  1. 一話:お箸のはじまりは?
    さて「お箸」の起源は、現在から約3,500年前に中国で使い始めたと言われています。
    日本に伝来してきたのは弥生時代、初めは祭事用の道具とし、神仏に食物をお供えする時に使われたといいます。
    神器として伝来し、神事に神様が使う器として箸が使われる様になりました。
    その際に使われた箸は1本の竹を使いピンセットの様な形をしていたのです。
    箸という漢字が「竹かんむり」を用いているのも、その時代の箸が竹製であった事を証明しています。
    その後聖徳太子が中国に小野妹子らを派遣した際に箸を使った歓待を受け大変驚いたそうです。
    この頃はまだ日本は手で食事をしていたので、聖徳太子もその報告を聞き驚きました。
    そしてその作法を真似、宮中でお箸を使った歓迎の宴を催す事となったそうです。
    奈良時代になると貴族から普及しだし一般に広がり、手からお箸を使っての食事の生活習慣革命が行なわれたのです。
    平城京後から多数出土しているのが確たる証拠となっています。
    それから色々な材質で使われるようになり、江戸時代に塗箸が登場し、現在に至るまで様々な形や色の箸が生み出されたのです。
    長い歳月を得て今日まで私達は「お箸」のある暮らしをしているのです。
  2. 二話:割箸はなぜ捨てるの?
    お箸の使い捨て文化は古来から神事と結びついたものだそうです。
    昔山に行った時には小枝などでお箸の代わりをしていて、その際一度使用したお箸には、その人の霊が宿るとされ、家に持ち帰らずその場に捨てる習慣だったそうです。
    しかしそのままにしておくと獣が持ち遊んだりし、その災いが自分に振りかかることを防止するためにも、必ず箸は折って捨てたとされています。
    この行為は、お箸に宿る霊を自分の元へ帰らせる為と言われ今でも弁当や食事の後に、割箸を折る風習が残っているのもこの為なのです。
    お箸には神が宿るとされていて、神の霊力を人が得た時点で、真新しいお箸の役割は終わり、二度と使われませんでした。
    現在でもお正月には「祝箸」として、一回限りの白木(柳箸)の箸が使われます。同じ意味で、家庭以外の場所での食事や不特定の人を対象にする食事には、使い捨ての割箸が使われています。
    江戸時代には酒樽の端材を利用した使い捨ての割箸が多く作られ、清潔好きの江戸の庶民に大いに利用され、現在に至っています。
    近年、森林資源を守るために割箸を使わないように言われますが、主に間伐材から作られる割箸は森林資源に悪い影響を与えません。
    むしろ下枝刈りや間伐のための人件費をまかない、森林保護にも役立っているのです。
  3. 三話:はしわたし
    世界でお箸を使っている国は全体の約30%といわれます。
    しかもお箸は料理も食べ、切り分け、盛り付けまですべて出来てしまう万能な道具。
    これらの道具を器用に使いこなせる日本人として誇りを持ちたいものです。
    しかし最近はお箸の正しい持ち方が出来る人も少なくなって来たといわれています。
    私も子供の頃は今握れと言われても出来ない様な持ち方をしていました。
    それで食事出来てましたからね。 しかし、父に言われたんです。
    「箸屋の息子が箸もちゃんと使えんでどうすねん!!」
    中学生の時でした。 それから一ヶ月間練習に練習をし続けなんとか正しい持ち方が出来る様になりました。
    今になればその時にやっておいて良かったなって。 社会に出れば色んな方々と食事もします。
    やはりその時に割箸屋がちゃんとお箸持ててないと笑われますからね。
    今は友人達に正しい持ち方を教え、そして次の世代、次の世代へとこの文化を伝えて欲しいと思っています。
    「お箸」の語源には、「食と口との橋」の意味があります。 そして「次世代へのはしわたし」にもなって欲しいものです。
    是非どこかでお箸を使われる時にはお箸にもお箸の名前にも文化があるんだなって思い出して下さいね。